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卓球療法の研究の要約

卓球療法と脳

 この文章は、1990年代に卓球療法を創始し、その効果について医学研究された森照明医師、佐藤智彦医師による雑誌記事や論文をわかりやすくまとめたものです。
・記事「スポーツ医学・卓球と脳」『卓球レポート』2000年1月号
・論文「脳疾患患者への卓球リハビリテーション」『日本医事新報第4023号』2001年
 
1 卓球療法の良さ
 単調な運動はすぐ飽きてしまいますが、卓球は手軽で楽しいという点が重要です。
 用具を手配しやすい、場所を取らない、雨天でもできる、年齢もあまり関係ない、車いすでもできる、という利点もあります。
 難易度の点でも非常に良く、参加者のレベルに応じて徐々に上げていくことができます。立ってできない参加者は、座った状態からボールをころがして、それをラケットに当てる運動から始めることもできます。
 参加者は、目に見えてレベルアップするのが自覚でき、意欲が上がり、注意力や集中力の向上にもつながります。
 
2 脳の血流
 卓球をすると小脳、中脳、脳幹部、前頭葉の血流が増え、脳のリハビリテーションや認知症の予防になります。
 写真は卓球をしている人(53歳)です。卓球の前後を比べると、明らかに血流が増えています。
(血流が悪い状態が黒から青、良くなるに従って黄から赤の色)
 
3 認知症とその予防
 日本で知られている認知度を測るための「かな拾いテスト」は、ある物語を読みながら、2分間で「あ い う え お」の文字にマルをつけていくというテストです。(前頭葉機能テスト)
 卓球している人と一般人の3千人を対象にこのテストをしてみたところ、卓球をしている人の数値は、一般人と比較して明らかに高くなりました。
 一般の人は高齢になると点数は低くなりますが、卓球をしている人は、低くなるスピードが遅いため、高齢になればなるほど、一般の人との差が極端に開いています。
 そのため、卓球は認知症を予防すると考えられます。
 
4 反応の速さ
 次は、光源を見て、光がついたらすぐ跳び上がるという「全身反応時間」のテストです。
 初めに何もしていない人たちにこのテストを行い、同じ人たちに1週間1日30分の卓球をしてもらった後、同じテストをして変化を見たところ、どの人も反応が早くなりました。
 卓球は、目から入った情報を一瞬のうちに判断して行動する能力を高める効果があることが分かります。
 

2023.11.05

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